美収納 美部屋 片付け



今流行り?の見ていて気持ちの良い『美収納』。

その美収納について、思うことを書いてみます。



整理収納アドバイザーになる前の私


昔から、わりと片付けは好きでした。(今思うと、片付けというより詰め込み)

お洋服も好きでした。

今でも好きは好きですが。



タンスの中をグラデーションに美しく並べて眺めるのが至福の時。

結婚する前は、ワンシーズンに同じコーディネートを一度もしないくらい服を持っていた。



美しくグラデーションに並べられたTシャツなんて、そりゃもう圧巻!!

いわゆる美収納だったと思います。



でもね、その頃はまだラク出来る収納方法も編み出してなくて…

毎度、きれいに並べるのが大変!!

量も多いし、管理しきれていなかったんですね。



その引き出しの美しい状態を崩したくなくて、

グチャグチャに入れるくらいなら、部屋が散らかっていた方が良い( ̄ー ̄)

美収納に、とてつもなくこだわっていました。



特に、お洋服に関しては。

どうでも良いところと、こだわるところの差が激しいO型です。



何か1つでも買うと、美しく仕舞いたい衝動に駆られて部屋がきれいになる。

でも、管理しきれず、またすぐに散らかる。



雑貨も好きでしたし、シンプルとは程遠い部屋でした。

部屋をシンプルにしたのは、結婚して家の中を全て自分で掃除しなくてはならなくなったから。



ひと皮剥けてシンプルを目指す


モノがなければ掃除がラク。

ラクをするためには、出したモノを片付けやすい仕組みを作らなければならなくなりました。

部屋に余白が生まれてくると、それが心地良くなってきます。



収納スペースも昔だったら、どれだけ詰め込むか。

ジグソーパズルのように、収納スペースに無駄なくピッタリ美しい美収納(?)


今は、余白のあるスカスカの収納を美収納と呼ぶのだと思っています。



整理収納アドバイザーになって


セミナーに参加してくださる方の中には、美しい収納を作っている方も多くいらっしゃいます。

でも、私のセミナーに来てくださるということは、悩みがあったりするわけで…

その多くが、ココは完璧な美収納だけど、ココがダメという悩みが多い。



美収納の虜になってしまっているんです。



美収納を作ることに、とらわれ過ぎて使いやすさは二の次。

使いにくいことにも気付いていない事がほとんど。

まさに、かつての私なんだけど(笑)



例えば、インスタなどでもよくお見掛けする白いケースがズラーッと並んだ美収納。

収納が美しいと、その状態を保つモチベーションには繋がるので良いことではありますが、

保てないならば、改善の余地あり。



引き出しの中なのに、蓋付きのケースってことは、

引出し空けて蓋開けて…と、アクション数が増えてしまいます。

それが面倒だから、「あとで…」になり、散らかっていく。



引出しの中に入っている時点で、ホコリはほぼ防ぐことができますので、

そこへ蓋付きのケースを入れる意味は…

見た目の問題ですよね。



カラフルだったり、ゴチャゴチャだったり…

そんなケースの中を隠すために蓋をしている。

でも、そこは引出しの中。



自分からインスタででも見せない限り、誰も見ることはありません。

そんな引き出しの中の美しさよりも、部屋が美しい方がよっぽど快適に過ごせます。

が、収納はどうでも良いと言っているわけではないですよ。



美しい部屋を作るためには、使いやすい収納が必須


収納とは、使っているモノを使いやすく仕舞うこと。

だと、私は思っています。

だから、使っていないモノをキレイに仕舞ったところで、使っているモノの邪魔しているだけ。



モノが多ければ多いほど、目的のモノが見つけにくいし、

管理に手間暇がかかります。

昔の私状態(笑)



要らないモノをキレイに並べてみたって、意味ないねー。

暇つぶしなら良いんだけど。



収納スペースに余白があって、分類さえしっかりされていれば、

投げ込み収納でも、すぐに目的のモノを取り出すことができます。



よくある収納の間違い…分類の仕方


また、美収納を作っている方の中に多いのが、グルーピングの間違えた固定概念に縛られている。

グルーピングというのは、モノをグループに分けて収納すること。

このグループ分けを間違えている方が結構多い。



例えば、洋服は人ごとに分けて、各部屋に…とか。



でも、パジャマは、脱衣所で着るものだから家族の全員分が脱衣所にあった方が便利。

家の中で靴下を履かない習慣が付いているなら、玄関やリビングに靴下を収納した方が

出掛ける時にスムーズ。



などなど、グルーピングの仕方は、ライフスタイルによっても変わってくるので人それぞれ。



でも、このグルーピング、

場所を優先すると使いやすい収納になりますよ。

どこで使うモノなのかを考えて、分類してみてください。



美収納と美部屋


美収納は、眺めていると気持ちが良いしモチベーションが上がるけど、

フツー、収納スペースより部屋の方が目に入っている時間は長いですよね。



だから、美部屋とまではいかなくても、そこそこ片付いた部屋で快適に過ごせるのが

片づけをする、収納する、ことの本来の目的ではないのかな?と思います。

何のための収納なのか、見失わないようにねー。



部屋もインスタや、たまに来るお客さまのためじゃない。住んでいる自分たちが心地よいのが一番です。

昔の私だったら考えられない。グッチャグチャに仕舞っているところもあるよ。

空間にゆとりが出たら、家事が早く終わるようになりました。